multirhythm

ご紹介, 装幀の仕事(孝四郎)

坂口安吾『安吾巷談』 1950年

坂口安吾『安吾巷談』 文芸春秋新社、1950年

DSC_0643 ss

DSC_0642 ss

DSC_0647 ss

「三方折装。茶とくすみ黄の地色に木版技法で紙片と糸の刷り潰し。この地紋が表紙裏まで、周囲の白地を生かして通る。文字は紺色。」(恩地邦郎・編『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』、掲載、邦郎によるコメント、154頁)。

『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』三省堂サイト:https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen4lit_etc/onchi_sohonwaza/

DSC_0663 ss

ご紹介, 装幀の仕事(孝四郎)

エミール・ゾラ『女優ナナ』 1946年

エミール・ゾラ(山本恭子編)『女優ナナ』(世界名著者物語文庫)新文社,1946年

DSC_0566 -ss

「茶と橙で連続模様。」(恩地邦郎・編『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』掲載、
邦郎によるコメント、145頁)。
『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』三省堂サイト:https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen4lit_etc/onchi_sohonwaza/

DSC_0570 -ss

ご紹介, 蔵書(孝四郎)

E. -A. Bourdelle : trente trois reproductions de sculptures et dessins、1924

E.-A. Bourdelle : trente trois reproductions de sculptures et dessins,précédés d’une étude critique par François Fosca ; de notes biographiques et documentaires et d’un portrait de l’artiste par lui-même gravé sur bois par G. Aubert,(Les sculpteurs français nouveaux, no. 3), Éditions de la Nouvelle Revue Française, 1924

DSC2498 ss

美術史家、小説家であるフランソワ・フォスカ(1881-1980)による論考、ブールデル自画像(木版)、彫刻、デッサンの写真33点によるブールデル概説。

DSC05532 ss

蔵書印あり。

 

ご紹介, 蔵書(孝四郎)

Rodin the man and his art with leaves from his note-book  1918

Rodin the man and his art with leaves from his note-bookcompiled by Judith Cladel, translated by S.K. Star, New York the Century co, 1918

DSC_0091 ss

小説、伝記、批評、劇作の分野で活動したジュディット・クラデル(1873-1958)編著、アメリカ人批評家James Huneker による序文あり。

「RODIN ‘S ‐Book( ロ ダン の 手帖)」、作品解説によるロダンの人生を辿る。

 

DSC_0097 ss

蔵書印あり。

「MARUZEN Co.Ltd」のシールあり。

 

ご紹介, 蔵書(孝四郎)

横山薫次『工藝意匠』1932年 

横山薫次『工藝意匠』(新興工芸シリーズ 第2)金星堂  1932年

DSC_1527 ss

DSC_1530 ss

DSC_1528 ss

DSC_1554 ss

DSC_1555 ss

とびらのタイトルに紙片が貼り付けられていた痕跡あり。孝四郎らしい遊びか。

DSC_1556 ss

DSC_1557 ss

挟み込みあり。

 

DSC_1558 ss

「書肆 光明堂 東京神田」のシールあり。

 

 

 

 

 

ご紹介, 装幀の仕事(孝四郎)

クラスノフ 『双頭の鷲より赤旗へ 上巻』 1930年

P.クラスノフ 『双頭の鷲より赤旗へ 上巻』(大木篤夫役) アルス、1930年

DSC_0420_ss

DSC_0424_ss

DSC_0427_ss

DSC_0437_ss

「白布に黒・朱赤・黄3色のプリント。箱は濃紺と赤、扉は黒と赤。いずれも直線的で
大胆なデザインである。」(恩地邦郎・編『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』掲載、邦郎によるコメント、129頁)。

『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』三省堂サイト:https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen4lit_etc/onchi_sohonwaza/

 

孝四郎、邦郎がともに使用し、後に邦郎がある程度整えたアトリエの書棚は、孝四郎の
生前にそうであったかのように、感性の赴くままといった様子に設えられていた。

そこでは美術史、博物誌、民族誌、民俗誌から政治社会思想書、さらにはファンタジーや
児童書などに至る、さまざまなジャンルの書籍が使用原語のいかんを問わず、違和感なく共存していた。

ただし孝四郎が装幀作品や蔵書から日頃の振る舞いに至るまで政治社会的な主義主張にはいささか無頓着で、それが宮内省式部職の家の子供としての躾に支えられた振る舞いと 混在していたことに、邦郎はあまり共感していなかったように感じられる(元子の印象)。

とはいえ邦郎も、特定の政党や政治的主義主張の支持者を標榜することなく、政治社会のことは家族のあいだの教養として食卓の話題に挙げる程度であった。

だからといって邦郎は、勤め先の私立高校の同僚や部下の、社会活動家として血気盛んに邁進するものに対して偏見をもったり抑圧的な態度をとったりすることはなかった。

結果、学生運動華やかなりし頃、家の応接間が負傷した教師の臨時救護所となったこともあり、家族は大いに胆力を鍛えられたものである。

 

 

 

 

 

ご紹介, 装幀の仕事(孝四郎)

室生犀星 『三吉ものがたり』1946年

室生犀星 『三吉ものがたり』 新洋社、1946年

DSC_0429_ss

DSC_0432_ss

DSC_0434_ss

 

「白地に黄・臙脂・藍3色刷り。すべて筆描き。」(恩地邦郎・編『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』、掲載、邦郎によるコメント、145頁)。

『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』三省堂サイト:https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen4lit_etc/onchi_sohonwaza/

記載されているクレジットは「装幀・扉・カット 恩地孝四郎」(装幀、扉には振り仮名あり)。

DSC_0439_ss

DSC_0441_ss

 

ご紹介, 蔵書(孝四郎)

Mermillon, Marius, Maurice Utrillo

Mermillon, Marius, Maurice Utrillo(Collection des maîtres),Les éditions Braun & cie [19–]

DSC_0882_ss

 

フランス、リヨンのワイン卸売商にして、文筆家、収集家としてリヨンの前衛的な芸術運動を支援したMarius Mermillon((1890-1958)のモーリス・ユトリロ概説書。モノクロームの作品・資料イメージ60点掲載。

1953年刊もあるようだが、孝四郎が貼りこんだメモに、1951年2月28日のカレンダーが使われていることから、それ以前に出版されたものと思われる。

DSC_0874_ss

 

 

ご紹介, 装幀の仕事(邦郎)

労働省婦人少年局(編) 『雨にもめげず風にもめげず   働く少年少女の生活記録』1955年

労働省婦人少年局(編) 『雨にもめげず風にもめげず   働く少年少女の生活記録』 読売新聞社、1955年

DSC_0006_ss

DSC_0007_ss

 

この書籍は、「女性就業支援バックアップナビ」のサイト(http://joseishugyo.mhlw.go.jp/)の「行政資料デジタルアーカイブ」、
「資料区分24:その他」(http://joseishugyo.mhlw.go.jp/history/gazou_kensaku_exe.php/25)のページで
閲覧することができる(http://joseishugyo.mhlw.go.jp/history/data/19321.pdf)。

 

ご紹介, 装幀の仕事(孝四郎)

薄田泣菫『太陽は草の香がする』1926年

薄田泣菫『太陽は草の香がする』アルス、1926年

DSC_0032ss

DSC_0034ss

DSC_0076ss

DSC_0077ss

「表紙は艶なしの灰白緑クロスに鼠緑で凸版押し。背文字金箔押し。カバー・扉は鸚鵡緑と橙の2色刷り。」(恩地邦郎・編『新装普及版 恩地孝四郎 装本の業』、掲載、邦郎によるコメント、117頁)。

DSC_0078ss

蔵書印あり。