ご紹介, 装幀の仕事(邦郎)
江戸川乱歩 『彼・幻影の城』1963年
2018/05/03
江戸川乱歩 『彼・幻影の白』 東都書房、昭和38年
函は、本と共通の木版と点描の組み合わせ。
邦郎の妻、展子によれば、孝四郎は、編集者が邦郎と打合せのために訪問すると、玄関の冷たい床にぺったりと座りこんで、付き添っていたという。
「邦先生は字がなあ・・・」と呟いていた由。
邦郎が、書体に苦手意識をもっていたかどうかは分からないが、装幀作品は多くないかわりに、勤め先の学校などのためにカットをよく手がけていた。