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ご紹介, 所蔵(孝四郎)

映画主題歌 楽譜 《不良青年》

『映画之友』8月號(挿入付録) 「映画主題歌 楽譜」 《不良青年》主題歌。

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《不良青年》(1936)は、ジャン・ボワイエ監督、ダニエル・ダリュー主演、弁護士として働きたい娘を、結婚させるために父親が仕組んだ大芝居。主題歌はジョルジュ・ヴァン・パリスによる。KINENOTEの作品紹介によれば、「日本未公開」とあるが、主題歌のみが知られるようなったのだろうか。

作品情報
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=15603&key_search=%E4%B8%8D%E8%89%AF%E9%9D%92%E5%B9%B4

不良青年、実は弁護士会長の長男(アンリ・ギャラ)が「あれは不良だ」「C‘est un mauvais garçon」)を歌う映像を下記アドレスで観ることができる。https://www.youtube.com/watch?v=Ljq3Jr0d6Qw

 

 

 

 

 

 

 

ご紹介, 所蔵(孝四郎)

『アヴェ・マリア』欧米樂譜出版社

 

『アヴェ・マリア』欧米樂譜出版社。

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映画《Mad About Music》(1938)の「主題歌」、「口笛が大好き」と「アヴェ・マリア」の楽譜。

映画は、映画検索サイト「KINENOTE」に項目はないものの、同年公開の「年ごろ」の紹介に「アヴェ・マリア」として言及があり、ネット・オークション情報に挙がっている『新潟松竹館週報』に同じ写真が掲載されている。新潟県在住と思しき人物のブログにも「アヴェ・マリア」と記載されていることから、1939年に上映されたのではないかと推察する。

新潟松竹館週報 昭和14年4月1日号

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「新潟松竹館」とは、「消えた映画館の記憶」サイトの、新潟市の映画館(
https://hekikaicinema.memo.wiki/d/%bf%b7%b3%e3%bb%d4%a4%ce%b1%c7%b2%e8%b4%db)に掲載されている「松竹映画館」のことであろう。

 

ストーリーは、女優としての成功と引き換えに、14歳の娘(ディアナ・ダービン)の存在を隠していた女性が、娘の機転と偶然出会った指揮者の助けをきっかけに、その存在を公にし、大団円となる、というもの。

「アヴェ・マリア」(J.S.バッハ/グノー)は音源のみだが、「口笛が大好き」を歌う場面は観ることができる。

「アヴェ・マリア」
https://www.youtube.com/watch?v=ppn0kEfiwDE

「口笛が大好き」
https://www.youtube.com/watch?v=WvHW_ecyCbs

ディアナ・ダービン(1921-2013)はカナダ人の女優、歌手、1930~1940年代にハリウッド映画で活躍した(KINENOTE : http://www.kinenote.com/main/public/cinema/person.aspx?person_id=2351&key_search=%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3%EF%BC%89%E3%80%82
ディアナ・ダービンと言えば、日本で圧倒的に有名なのが、1年前に制作された《オーケストラの少女》(http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=1226)であろう。

今でもクラシック音楽映画の名作として上映される機会がある(東京都写真美術館サイト:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/movie-3323.html)。

おそらく少女時代にこの映画を観る機会があり、いたく感銘を受けた展子は、名場面を元子に語り聞かせるのみならず、ディアナ・ダービンの十八番を元子にも歌わせることにした。たとえば、モーツァルトの「アレルヤ」である。

ディアナ・ダービンがモーツァルトの「アレルヤ」を歌う場面。

https://www.youtube.com/watch?v=wSo88XUMZZ8&t=485s

展子同様、絶対音感を持ち、ハイソプラノだった元子は、母が喜んでくれるので、嬉々として歌っていた。展子は、ダービンが帽子の羽によって、隠れても存在が知れてしまうという演出のアイデアも大層気に入ったようで、そのことは写真のなかの当時の元子の扮装が物語っている。もっとも、日本には羽が垂直についているタイプはなかったようで、 元子が被っていたのは、ただのベレー帽であった。

 

 

 

ご紹介, 所蔵(孝四郎)

Gems from the Great Masters

Gems from the Great Masters by World Celebrities, Columbia Society of Music Connoisseurs, Volume 2_DSC1345ar ko_reco - s

著名な演奏家による名演奏全集。演奏写真、ドローイング、サインを掲載した小冊子つき。若干の欠落あり。

 

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写真はワルター・ギーゼキング演奏のドビュッシー「映像第2集」第3曲「金色の魚」。ストラヴィンスキーの《カプリッチョ》(コロムビア・レコード洋楽傑作集 第百十四篇三枚組の解説書)は孝四郎自身により挟み込まれたと考えられる。

 

 

 

 

 

 

ご紹介, 所蔵(孝四郎), 所蔵(轍)

貝合わせ

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既に掲載した印章と同じ箱に入っていた貝合わせと
言わばそのミニチュア版

小さな貝に着色したものが既製品でないとすれば
轍、頼、あるいは孝四郎のいずれかの作であろう。
恩地家の子どものための遊具といえる。

参考:印章の掲載ページhttps://www.multi-rhythm.com/blog/2176

 

 

 

 

 

ご紹介, 所蔵(孝四郎), 所蔵(轍)

印章

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轍が使用したと思われる印章。
未彫あり。

孝四郎の記憶に残る重要な原風景のひとつと考えられよう。
邦郎も判子を彫るのを楽しんでいた。